パソコンを買ってきたら既にOSはインストール済み。パーティションは出荷時の状態から変えられないことが多い。
例えば、私が最近購入したノートPCは、内蔵のハードディスクが160GBあるが、リカバリー用のデータ領域が5GBほど取られているのを除くと、残り全てがCドライブとなっている。
OSが使う領域とデータ用の領域あるいはアプリケーション用の領域を分けておくと、フラグメンテーションを解消するためにデフラグしたときの効果も大きいだろう。
FATファイルシステムに比べると、NTFSの方がフラグメンテーションを気にしなくてよいが、パーティションが切られている方がデータを管理する上で便利だ。
しかし、すでにプライマリパーティションにOSがインストールされている場合、OS標準のディスク管理ツールでは、パーティションを分割することはできない。
そのような状況であっても、ディスクの容量割り当てを変更を簡単に行なうことができるツールに「Partition Magic」がある。
「Partition Magic」は、シマンテック社(旧PowerQuest社)製品で正式名称は「Norton Partition Magic」だ。(しかし、1ユーザーで使用される「Norton Partition Magic 8.0」は既に販売終了となり、サポートの受付も終了しています。後継のソフトはPowerX Partition Manager」)
「Partition Magic」などのディスク管理ツールは、パーティション変更機能のほか、複数のOSをインストールし、切り替えて使うためのブートマネージャーも提供している。
パーティション変更機能も、データを消さずに、既存のパーティションサイズの変更や移動、また、結合することもできる。
しかし、パーティションを切りなおすたった一回のために購入するのはもったいない。
そんな用途のためにピッタリなのが今日紹介する「Parted Magic」だ。
概要はこちらを見ていただきたい。
OSマニアの必携ツール? パーティション設定用Linux「Parted Magic 2.0」
新しく採用されたVisPartedは、GNU Parted 0.3.3をベースに独自の拡張を行っている。NTFS領域のリサイズやHFS/HFS+領域の作成など、GNU Partedでは未実装の機能も多く実現されていることが特徴。
GNU Parted に出来なかった機能を実現している。HDDのパーティション設定に特化したLinuxディストリビューションで、PCがUSBブートに対応しているなら、USBにインストールして Parted Magic を起動するのが楽だ。
以下、簡単に手順を記述するので参考にして欲しい。
1.USBメモリを用意する。64MBもあれば十分だ。
2.Parted Magic をダウンロードする。
LiveUSB Version 1.9 をダウンロード。ファイル名は、pmagic-usb-1.9.zip。
Parted Magic Downloads
から、pmagic-usb-4.6.zip をダウンロードする。(2009年11月21日現在、最新)
3.ZIPファイル内の
4.syslinux ブートローダーをダウンロードする。
ファイル名は、syslinux-3.61.zip
syslinux はここからダウンロード
2009年11月21日現在、最新はsyslinux-3.83.zip
5.上記のZIPファイル内に含まれる win32 フォルダを展開する。
syslinux.exe が含まれている。
6.SYSLINUX boot loader をインストールする。
コマンドプロンプトで、以下のコマンドを実行する。
syslinux.exe があるディレクトリをカレントにするかフルパスで入力する。
syslinux.exe -ma E:
E: はUSBドライブのドライブレターに適宜変更する。
Accessing physical drive: アクセスが拒否されました。
Did not successfully update the MBR; continuing...
と出るなら、管理者権限にて実行する必要がある。
(runas コマンドかバッチファイルを作成し管理者権限で実行する)
処理が成功した場合は,メッセージが表示されない。
7.USBドライブに ldlinux.sys ファイルが作成されていればOK。
ただし、エクスプローラの設定で隠しファイルが表示される設定になっていなければ見えない。
8.あとはUSBブートすれば、Parted Magic が立ち上がる。
ちなみに ThinkPad では ブート時に F12キーを押下すれば USBブートを選択できる。
あとはGUI画面で操作が出来るので、特に迷うことはないだろう。
余談だが、筆者はいきなり Windows Vista のマシンで試してしまい、実はひやひやものであった。
内蔵ハードディスクは160GBもあるので、left and shrink のメッセージが出てから。処理が終了するまでに要した時間は6時間もかかった。
その後再起動したところ、ThinkPad のユーティリティである Rescue And Recovery が動き始めたので強制的にリカバリーされてしまうかと思ったが、確認するとCドライブは設定サイズに縮小していた。
市販製品のようにサポートはないので、念のためハードディスク全体を完全にリカバリーできる状態にしておいてから、リサイズした方がいいだろう。
こちらも参考に
Creating the Parted Magic LiveUSB
その後で、空き領域にDドライブを割り当て、フォーマットすれば使用可能になります。
やはりひやひやもんですか。
私もこれから区切ろうかなと思っているのですが、その前に既存データ復元の為のリカバリバックアップDVDを作成した方がよいと言うことですね。
一度大事なデータをバックアップせずに苦労したこともあり、最近はテキスト文字を読んでいるのがやっとなほどにパソコン操作がいやになっているのですが我慢してやらないとだめみたいですね。
やはり設定ミスも含めると、リスクを伴う作業になりますので、元通りに復元できるよう準備はしておいた方がよいかと思います。
健闘を祈ります。