正常進化した Oracle Data Guard

「Oracle Database 10g Release 2」がリリースされました。

数々の新機能の中で着目したのが Oracle Data Guard です。

Oracle Data Guard とはプライマリサイトとスタンバイサイトを用意し、
REDOデータをスタンバイサイト側に転送することで同期を取り、
プライマリサイトに障害が発生した時に、スタンバイサイトにフェイルオーバーする機能です。

その Oracle Data Guard が 10g Release 2 では、障害時の自動フェイルオーバーと障害の起きたシステムの自動リカバリがサポートされるようになりました。

可用性を向上させる機能でありながら、障害を検知し切り替える手段は手動しかなかったので、
24時間稼動を求められるシステムにおいては今一歩の機能でした。

プライマリ・スタンバイ以外の別のコンピュータのオブザーバープロセスが稼動を監視し、
障害を検知するとファスト・スタート・フェイルオーバーを開始するというものです。

またフェイルオーバーした後の、スタンバイサイトの再構築も結構面倒な作業だったのですが、
古いプライマリ・データベースをスタンバイ・データベースとして自動的に回復する機能も備わっています。

いずれも Oracle Data Guard を使ったことがある人はわかると思いますが、
10g Release 2 で実施された改良は待ち望まれた機能と言えるでしょう。
posted by さわひで at 02:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | データベース
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