会社側が社員に資格を取らせたいと考える場合、純粋に社員のレベルアップを目的とすることもあるが、営業効果つまり技術力を誇示するための材料の一つとすることもある。
社員にしてみれば、自分がもっている知識が客観的に評価されるというメリットのほか、資格手当てなどの報奨金も資格取得の動機になる。
私は情報処理技術者試験をはじめ、オラクルマスターやMCSE(Microsoft Certified Systems Engineer)などの資格を取得してきたが、資格取得により知識を体系的かつ網羅的に身に付けることができた。
よく、資格をもっていなくても仕事ができればいいという人もいるが、私はそうは思わない。資格取得を目指して得た知識は、実務をこなす上でも、非常に役立つことが多い。
資格取得で得られる知識は、建築でいう基礎工事のようなもの。基礎工事がきちんとできていない上に、どんな立派な建物が建っていても怖くて住む気にならない。
もちろん資格を技術力の証とするのはナンセンスだが、プロフェッショナルを標榜するなら、その分野における資格は持っていてしかるべきではないだろうか。
2007年版「いる資格、いらない資格」:ITpro
第1回:社員に取らせたいIT資格:ITpro
情報処理技術者試験など公的資格が人気回復
第2回:営業効果がある公的資格:ITpro
大型案件シフトを反映し「PMP」株が上昇
第3回:営業効果があるベンダー資格:ITpro
シスコとオラクルの認定制度への支持高まる
第4回:高額の報償金が出るIT資格:ITpro
公的資格の支給額が回復、ベンダー系はダウン
第5回:進む個人のIT資格離れ:ITpro
キャリアパスが見えず、取得意欲が低下
落としどころはどこに?見えてきた「情報処理技術者試験」改革のゆくえ:ITpro
取得時のご褒美が多い資格は何?:ITpro
20万円以上は技術士とシステムアナリスト