近日リリース予定の OpenOffice.org 2.0 (Beta がリリース済)が、フリーでもオープンソースでもない Java への依存度を増していることで、OpenOffice.org プロジェクト自体への信頼が損なわれることが危惧されています。
OpenOffice.org のコードは元々 Sun Microsystems が所有していたこともあって、Java への依存が受け入れやすかったという事情もあるでしょう。
まして、バージョン2.0で搭載されるデータベースアプリケーション Base にいたっては、既存の Java データベース HSQLDB に Access 風のインタフェースを追加するものです。
一方 Red Hat では OpenOffice.org を、GNU Compiler for Java(GCJ)でビルドしてきています。GCJ はコンパイラというだけでなくフリーJREでもあるので、GCJ で実行できるのであれば、フリーワールドが維持できるということになります。
そう、Java 言語で書かれていることが問題ではないのです。
最終的には、Java のフリー実装と互換性があるという保証を得るために、フリー版Javaで実行できない機能をバグとしてレポートすることで、まとまりつつありようです。
Javaの影響:OpenOffice.org 2.0とFOSSコミュニティー
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